2012年08月22日

認知症治療…薬の服用見直し、不安感を軽減

 認知症には、脳の神経細胞が壊れて起きる記憶障害などのほかに、不安や抑うつなど「周辺症状」と呼ばれる症状がある。その症状を軽くするために、睡眠薬や抗精神病薬などが用いられがちだが、使い方によって悪化させる場合もあり、注意が必要だ。


■併用や大量処方、注意必要

 様々な睡眠薬。認知症の人が服用すると、せん妄を引き起こす可能性があるので注意が必要だ「薬を見直すことで、母の調子が随分良くなりました」。東京都品川区で母親と暮らす男性(63)が話す。

 母親は4年前、アルツハイマー型認知症と診断され、近所の総合病院で認知症の進行を遅らせる抗認知症薬アリセプトと、持病のぜんそく発作を抑えるステロイド剤プレドニンを処方された。昨年末からは不安を訴えるようになったため、抗不安薬デパスも追加された。

 しかし、年明け頃から様子がおかしくなった。急に大声で泣き出したり、意味の分からないことをつぶやいたり。男性が不在だと不安感が強く、「胸が苦しい」と自分で救急車を呼ぶこともたびたびあった。

 そこで、ケアマネジャーの紹介で今年3月、地域の在宅医療に取り組む「たかせクリニック」(東京都大田区)の高瀬義昌医師の診察を受けたところ、薬の種類の見直しを提案された。

 母親が服用していた抗不安薬やステロイド剤は、せん妄を引き起こしやすいほか、筋力の低下を招いて転倒する恐れもある。高瀬医師は、急な状態の変化と身震いして力が入らずガクガク歩く様子から、「薬の使い方が原因」と判断。突然やめると危険な症状が出ることもあるため、デパスとプレドニンの量を様子を見ながら徐々に減らし、その他の薬を調整した。

 すると1か月もしないうちに震えが消え、デイサービスでおやつを食べたり、カルタ取りを楽しんだりできるようになった。男性は「夜中に起き出すことも減り、私が仕事に出かける時も、笑顔で見送ってくれるようになりました」と喜ぶ。

 高瀬医師は「認知症の人が、薬が原因でせん妄を起こしたり、状態を悪化させたりすることは少なくない」と指摘する。

 デパスなどの抗不安薬や睡眠薬は、心身の緊張を解き、リラックスさせる効果がある。だが、認知症の人の場合、意識レベルの低下を招き、せん妄を起こしやすい。筋肉の緊張を弛緩(しかん)させるため、特に高齢者は転倒につながりやすい。

 胃薬のH2ブロッカー、リウマチやぜんそくの治療に使うステロイド剤、パーキンソン病治療薬、一部の市販の風邪薬なども、せん妄の原因になり得る。ただし、こうした薬を自己判断で突然やめると、かえって症状を悪化させる場合もある。

 また、せん妄を抑えようと、さらに強い睡眠薬を出して状態を悪化させるなど、「多剤併用」や「大量処方」の問題もある。

 不適切な薬の処方の背景として、北里大東病院副院長の宮岡等教授(精神科)は「眠れないと言われると、生活習慣などの話も聞かずに睡眠薬を出すなど安易な処方や、医師の薬に関する知識不足もある」と問題視する。高齢者の場合、
〈1〉効果が強く出るので少量から慎重に使う
〈2〉持病がある場合が多いため、副作用や併用する薬との相互作用に注意する
――のが基本だが、それさえできていない例もあるという。

 では、認知症の本人や家族ができる自衛策は何か。

 宮岡教授は「薬の量や種類に関するセカンドオピニオン(別の医師の意見)を求めること」を提案する。また、「服薬について助言をもらえる『かかりつけ薬剤師』を持つのも一つの手だ」と話す。

 薬の作用は個人差が大きく、症状の変化を医師が毎日把握するのは難しい。いつもと違うことがあればすぐに連絡するなど、医師と家族や介護関係者らの連携を密にすることも重要だ。(本田麻由美、小山孝)
【せん妄】
 意識レベルが低下して、不安やイライラ、不眠などを伴う幻覚や妄想が起きたり、興奮状態になったりすること。認知症などで脳の機能が低下している時に起こりやすい。

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posted by きりん接骨院 at 00:23| 大阪 ☁| Comment(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月09日

アングル:金メダルか死か、「遺伝子組み換えアスリート」の実現性


8月7日、遺伝子操作によって動物の持久力や筋肉の増強に成功したことを考えると、「遺伝子組み換えアスリート」が五輪に出場するのもそう遠いことではないかもしれない。写真は遺伝子組み換えマウスを手にするイタリアの研究者。2001年撮影(2012年 ロイター)
[ロンドン 7日 ロイター] これまでの動物実験で、遺伝子操作によって動物の持久力や筋肉の増強に成功したことを考えると、「遺伝子組み換えアスリート」が五輪に出場するのもそう遠いことではないかもしれない。

【ロイター特集】写真やグラフィックスでロンドン五輪の魅力に迫る

一部では、競技能力を強化するための遺伝子ドーピングが、すでに現実のものとなっているとの声も上がっている。ただ、今の検査技術は遺伝子ドーピングを検出できるほど精度が高くないため、本当のところは誰にも分からないというのが現状だ。

確かなことは、スポーツ選手の能力強化に遺伝子組み換えを使用することは技術的には可能だということ。そして、命の危険にさらされても金メダルを取りたいと思っている選手が存在していることだ。

<遺伝子ドーピング>

遺伝子ドーピングは、筋肉の増強、血流の増加、持久力の強化といった効果をもたらし、スポーツ選手のパフォーマンスを向上させる可能性がある。

その実現可能性について、英エセックス大学でスポーツ科学を研究するクリス・クーパー教授は、「誰かが遺伝子ドーピングをやっているとは極めて考えにくい」としている。

しかし一方で、動物実験における遺伝子操作に携わる科学者らのもとには、スポーツ選手からの問い合わせが殺到しているという。

ウェストオブスコットランド大学の科学者、アンディ・ミア氏は「動物実験で効き目があったもので、技術的には人間にも使えるものがある」と明かした。

<「マラソンマウス」の誕生>

米ペンシルベニア大学のリー・スウィーニー教授は2007年、筋ジストロフィーの研究をしている際に、老化が進んでも筋力が衰えず、十分な強さを保ち続けるマウスを作り出すことに成功した。

2004年には、遺伝子操作したマウスが通常のマウスの2倍の距離を走ることも発見されており、当時は「マラソンマウス」という言葉がメディアでもてはやされた。

ただ、こうした遺伝子操作が人間にも適用できるかどうかはまだ分からず、生殖機能や寿命などへの影響も不明確だと懸念する声もある。

ペンシルベニア大学の研究者がサルを対象に行った遺伝子操作の実験では、赤血球数が増えて血液の流れが悪くなるという副作用が起き、最終的にはサルを安楽死させなければならなくなったという実験結果も出ている。

このため、前述のクーパー氏は「現段階で遺伝子ドーピングは技術的には圧倒的に困難かつリスキーなものだ」と指摘している。

<金メダルの魔力>

しかし、こうした命の危険や未知の副作用があったとしても、遺伝子組み換えアスリートになりたいと望む五輪選手は間違いなく存在するだろう。

米スポーツ医学協会(NASM)の創設者でもあるボブ・ゴールドマン氏が1980年代に実施した調査の結果は、驚くべきものだった。世界レベルのスポーツ選手198人を対象に「ドーピングで金メダルが保証されるなら、5年以内に死んでも構わないか」と質問したところ、過半数が「イエス」と答えた。その後10年にわたり、2年ごとに同じ調査が行われたが、約半数が「イエス」と答える結果に変わりはなかった。

ゴールドマン氏は「私が聞き取り調査した相手には16歳の選手もいた。21歳で死んでもいいと考えるのは、心理学的にも深刻な問題だ」と語っている。

現時点で、実際に遺伝子ドーピングをした選手が五輪に出場しているかどうかは誰にも分からない。しかし同時に、金メダルの持つ魔力が、アスリートを危険な「遺伝子の領域」に踏み込ませてしまう可能性も、誰にも否定できないだろう。

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posted by きりん接骨院 at 10:01| 大阪 ☀| Comment(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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